++ 小沢氏の裁判 一段目で失敗、二段目ロケット(検審)に火をつけた検察による謀略事件 ++



2012.2.17 2012.1.10初版

小沢氏の裁判 1 一段目で失敗、二段目ロケット(検審)に火をつけた検察による謀略事件

NHKが伝えるとどうなるか・・・

もくじ
   ■ 小沢氏“天下国家に全力集中” (動画あり)
   ■ 小沢氏 4億円は“相続など” (動画あり)
   ■ 小沢氏“政治以外は秘書に” (動画あり)
   ■ 小沢氏裁判 資金出所などが焦点に
   ■ 小沢元代表裁判 被告人質問へ (動画あり)
   ■ 小沢氏裁判(1)秘書との関係は
   ■ 小沢氏裁判(2)土地取引について
   ■ 小沢氏裁判(3)4億円出どころは
   ■ 小沢氏裁判(4)銀行融資について
   ■ 小沢氏裁判(5)虚偽記載の指示は
   ■ 小沢氏裁判(6)捜査の影響は
   ■ 小沢氏裁判(7)協議や報告はない
   ■ 小沢氏裁判(8)規正法への認識は
   ■ 小沢氏裁判(9)不動産について
   ■ 小沢氏裁判(10)土地購入の経緯
   ■ 小沢氏裁判(11)“秘書の裁量”
   ■ 政治資金報告の姿勢など質問 (動画あり)
   ■ 小沢氏裁判(12)現金受け渡しは


   ■ 小沢氏裁判(13)銀行取り引きは
   ■ 小沢氏裁判(14)金の取り扱い
   ■ 小沢氏裁判(15)秘書は“家族”
   ■ 小沢氏裁判(16)4億円の金利は
   ■ 小沢氏裁判(17)供述の“変遷”
   ■ 小沢氏裁判(18)情報公開の姿勢
   ■ 小沢氏裁判(19)収支報告見ない
   ■ 小沢氏裁判(20)個人口座は
   ■ 小沢氏裁判(21)4億円の返還
   ■ 小沢氏裁判(22)法律を巡って
   ■ 小沢氏裁判(23)土地について
   ■ 小沢氏裁判(24)調書の内容
   ■ 小沢氏裁判(25)裁判官の質問
   ■ 小沢氏裁判(26)手形のサインは
   ■ 小沢氏裁判(27) 融資の認識は
   ■ 小沢氏裁判(28)“私の責任”
   ■ 小沢氏裁判(29)何ら不正ない


その記録 1

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120110/k10015168481000.html
小沢氏“天下国家に全力集中”

1月10日 18時9分  (動画あり)
政治資金を巡って強制的に起訴された、民主党の小沢元代表の裁判で、最大の山場となる被告人質問が行われました。小沢元代表は「私の関心は天下国家の話で、それに全力で集中している。それ以外はすべて秘書に任せている」と述べ、改めて無罪を主張し、土地を購入する際に提供した4億円については「個人の資産だ」として、やましい金ではないと強調しました。
民主党の元代表、小沢一郎被告は、資金管理団体が土地を購入する際に提供した4億円を巡り、収支報告書にうその記載をしたとして、強制的に起訴され、10日は小沢元代表本人への質問が初めて行われました。みずからの弁護団の質問に対して、小沢元代表は「私の関心は天下国家の話で、それに全力で集中する日常を送っている。それ以外のことはすべて秘書に任せていた」と述べました。そのうえで、収支報告書について「今まで一度も見たことはなく、秘書から説明を受けたことも指示したこともない。何ら不正なことはしていない」と述べ、改めて無罪を主張しました。また、4億円の出どころについては、「両親から不動産や現金を相続したほか、40数年間の議員報酬や本を出した印税などで、それなりの現金を持っていた」と説明しました。その一方で、具体的な内訳については「金融機関に記録は残っておらず、記憶もない」と述べるにとどまりました。また、検察が「秘書たちがゼネコンから裏金を受け取った」と主張していることについては、「ばかげた推論だと思う。ゼネコンやその他のところから不正な金は一切もらっていない」と述べ、強く否定しました。一方、検察官役の指定弁護士が、資金管理団体の規約を示し、「収支報告書は代表者の指示で作成するとなっている」と質問すると、小沢元代表は「結果として指示はしてなかった」と述べ、規約どおりの対応ではなかったことを認めました。また、指定弁護士が「収支報告書への関わり方はふさわしいと今でも思っているのか」と聞くと、小沢元代表は「ふさわしいかどうか分からないし、格別それでいいとは言えないが、秘書に任せても十分だと考えていた」と反論しました。小沢元代表は、秘書からの報告などについて、指定弁護士から繰り返し質問されると、時折、語気を強めたり、質問の途中で答えたりする場面もありました。小沢元代表本人への質問は11日も行われ、これまでの記者会見などで4億円の出どころの説明が二転三転していることなどについて、指定弁護士が追及するものとみられます。また、11日は、最後に1時間ほどかけて、裁判官が小沢元代表に質問することになっています。


http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120110/k10015156711000.html
小沢氏 4億円は“相続など”

1月10日 12時24分  (動画あり)
政治資金を巡る事件で強制的に起訴された、民主党の小沢元代表本人への被告人質問が、東京地方裁判所で行われ、小沢元代表は、土地を購入する際に提供した4億円の出どころについて、「親から相続した不動産や現金のほか、印税や議員報酬もあった」などと説明したうえで、収支報告書について元秘書らから報告を受けたことも否定し、改めて無罪を主張しました。
民主党の元代表、小沢一郎被告は、資金管理団体が土地を購入する際に提供した4億円を巡り、元秘書らと共謀して収支報告書にうその記載をしたとして、検察審査会の議決によって、政治資金規正法違反の罪で強制的に起訴されました。小沢元代表は、去年10月の初公判で「うその記載には当たらず、共謀したことは断じてない」と述べて、無罪を主張し、全面的に争う姿勢を示しています。スーツ姿で法廷に現れた小沢元代表は、冒頭で裁判長から「水が必要なら言ってください」と言われると、「ありがとうございます」と述べて一礼しました。午前中は弁護団の質問が行われ、小沢元代表は、ことばを選びながら一つ一つの質問に答えていました。小沢元代表は、土地を購入する際に提供した4億円の出どころについて質問されると、「多くは、両親からの不動産と現金の相続によって取得したものだ。印税や議員報酬も得ていて、それなりの現金を持っていた」と説明しました。そのうえで、日頃から政治以外のことはすべて秘書たちに任せていたと説明し、「収支報告書の作成は秘書が完璧にやっていると思っていたので、今まで見たことはなく、秘書から報告を受けたこともない。指示したこともない」と述べ、改めて無罪を主張しました。さらに、検察が、秘書たちがゼネコンから裏金を受け取ったと主張していることについては、「おかしな、ばかげた推論だと思う。水谷建設を含め、ゼネコンやその他のところから不正な金は一切もらっていない」と述べて、強く否定しました。午後は検察官役の指定弁護士が質問を行う予定です。


http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120110/k10015154621000.html
小沢氏“政治以外は秘書に”

1月10日 11時8分  (動画あり)
政治資金を巡って強制的に起訴された、民主党の小沢元代表本人への被告人質問が、東京地方裁判所で行われ、小沢元代表は「政治以外のことはすべて秘書に任せていた」と述べ、収支報告書の作成には関与していなかったと、改めて主張しました。
民主党の元代表、小沢一郎被告は、資金管理団体が土地を購入する際に提供した4億円を巡り、元秘書らと共謀して、収支報告書にうその記載をしたとして、検察審査会の議決によって強制的に起訴されました。小沢元代表は、去年10月の初公判で無罪を主張し、全面的に争う姿勢を示しています。スーツ姿で法廷に現れた小沢元代表は、裁判長から「水が必要なら言ってください」と言われると、「ありがとうございます」と述べて一礼しました。午前中は弁護団の質問が行われていて、小沢元代表は、ことばを選びながら一つ一つの質問に答えています。この中で小沢元代表は、秘書たちとの日頃の関係について聞かれると、「会社の上司と部下のような関係ではなく、人間の信頼関係で成り立っている。政治活動の手足となって働いてもらうなかで秘密を知ることにもなるので、お互い信頼関係のなかで仕事をしている」と述べました。そのうえで、「政治以外のことはすべて秘書に任せていた。任せた仕事をいちいち検証したり干渉したりしていたら仕事が回らなくなるし、私の関心は天下国家の話であって、それに全力を集中している」と述べ、収支報告書の作成にも関与していなかったと改めて主張しました。


http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120110/k10015152041000.html
小沢氏裁判 資金出所などが焦点に

1月10日 10時6分
政治資金を巡る事件で強制的に起訴された民主党の小沢元代表本人への被告人質問が、午前10時から東京地方裁判所で行われます。起訴された内容や、みずからが提供した4億円の出どころについて小沢元代表がどのように説明するか、注目されます。
民主党の元代表の小沢一郎被告(69)は、資金管理団体が土地を購入する際に提供した4億円を巡り、元秘書らと共謀して収支報告書にうその記載をしたとして、検察審査会の議決によって強制的に起訴されました。小沢元代表は、去年10月の初公判で「うその記載には当たらず、共謀したことは断じてない」と述べて無罪を主張し、全面的に争う姿勢を示しています。裁判では、小沢元代表がうその記載について元秘書らから報告を受けて了承したかどうかが最大の争点になっていて、法廷でどのような主張をするか注目されます。また、小沢元代表は、4億円の出どころについて、当初は「政治資金」と説明していましたが、その後は「銀行からの融資」、「個人の資産」と説明を二転三転させており、この点についてどう説明するかも注目されます。小沢元代表は、10日午前9時15分ごろ、車で裁判所に入りました。裁判は午前10時に開廷し、まもなく小沢元代表への質問が行われる予定です。
東京地方裁判所では、小沢元代表の裁判を傍聴しようという人たちが長い列を作りました。裁判所によりますと、一般の傍聴席48席に対して1052人が並び、倍率は21.9倍でした。


http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120110/k10015149441000.html
小沢元代表裁判 被告人質問へ

1月10日 4時28分  (動画あり)
政治資金を巡る事件で強制的に起訴された民主党の小沢元代表本人への被告人質問が、10日から2日間にわたって東京地方裁判所で行われます。発言の内容は判決にも大きな影響を与える見通しで、裁判は最大の山場を迎えます。
民主党の元代表の小沢一郎被告(69)は、資金管理団体が土地を購入するにあたって提供した4億円を巡り、元秘書らと共謀して収支報告書にうその記載をしたとして、検察審査会の議決によって政治資金規正法違反の罪で強制的に起訴されました。小沢元代表は、去年10月の初公判で「うその記載には当たらず、共謀したことは断じてない」と述べて無罪を主張し、全面的に争う姿勢を示しています。裁判では、小沢元代表がうその記載について元秘書らから報告を受けて了承したかどうかが最大の争点になっていて、法廷でどのような主張をするかが注目されます。また、小沢元代表は、4億円の出どころについて、当初は「政治資金」と説明していましたが、その後は「銀行からの融資」、「個人の資産」と説明を二転三転させており、この点についてどう説明するかも注目されます。小沢元代表本人への質問は、10日と11日の2日間行われます。発言の内容は、判決にも大きな影響を与える見通しで、裁判は最大の山場を迎えます。


http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120110/k10015155691000.html
小沢氏裁判(1)秘書との関係は

1月10日 11時46分)
政治資金を巡る事件で強制的に起訴された、民主党の小沢元代表本人への被告人質問が、午前10時前から東京地方裁判所で始まりました。濃紺のスーツにネクタイをした小沢元代表は、法廷に入ると裁判官に一礼し、弁護士の横に座りました。まず、小沢元代表の弁護士が秘書との関係について質問しました。法廷での主なやり取りの概要は次のとおりです。
[弁護士]小沢さんにとって、秘書はどのような存在か?どういうことを期待している?
[小沢元代表]政治活動は1人ではできない。手助けをするスタッフが必要です。政治家と秘書との関係は、他の違った世界、例えば官公庁とか民間企業などのように、規律されている関係ではなくて、全く人間の信頼関係で成り立っている。秘書は政治活動の手足となると同時に、機会によっては秘密を知ることになるので、お互い信頼関係のなかで仕事する間柄です。
[弁護士]秘書は政治団体の仕事もするか?
[小沢元代表]はい。
[弁護士]平成16年〜19年ごろ、大久保元秘書を陸山会の会計責任者に選任したのは小沢さんか?
[小沢元代表]年月日までは分かりませんが、そうです。
[弁護士]大久保元秘書は会計に携わっておらず、収支報告書の作成にも関与していなかったのは事実か?
[小沢元代表]そのとおりだと思います。
[弁護士]そのような人を会計責任者にしたことに問題はないのか?
[小沢元代表]責任者にしても問題はない。それは私の事務所だけではない。俗に世間で経理担当とか金庫番と呼ばれる人は多くいるが、私の事務所では、そういう人は40数年経っているが、一人もいません。それは主として金銭の出入り、収入と支出を記載して、1年のまとめを報告するだけの単純な事務作業です。私の事務所では、その時々によって部署替えをしますが、順繰りに経理担当になってもらっていた。法改正で議員本人が代表になり、会計責任者はその次に位するものなので、大体年長者をあてていたので、大久保(元秘書)だったと思います。
[弁護士]秘書の方にはどの程度任せていたのですか?
[小沢元代表]私の仕事のことを言えば、それ以外ということになります。私は専ら政治のことに集中して活動をしていましたから、それ以外の経理の問題であれ、陳情の世話をしたり、連絡をしたりという仕事があるわけですが、地元での私に代わっての政治活動、あとは立場上、自分の選挙というよりも、全国の仲間の応援に行って、少しでも手助けするのと、私の政治の大きな仕事以外はすべて任せておりました。
[弁護士]政治団体のことも任せていたのですか?
[小沢元代表]はい、そうです。
[弁護士]事務的なことでも、重要なことは報告させていたのではないですか?
[小沢元代表]私は、任せたことについては、一切、彼らの自主的判断で仕事をしてもらうようにしています。任せた仕事をいちいち検証し、干渉していたのでは回りませんし、私の関心は、口はばったいですが、天下国家の話でありまして、それに全力を集中する日常を送っているつもりであります。


http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120110/k10015156221000.html
小沢氏裁判(2)土地取引について

1月10日 12時4分
小沢元代表の弁護士は、土地取引について質問しました。
法廷での主なやり取りの概要は次のとおりです。
[弁護士]平成16年9月終わりから10月にかけての本件土地取引について、全体としてどの程度の記憶があるのでしょうか?
[小沢元代表]その当時は、秘書の数が外国人も含め、大勢になっていたと思います。さらに、若い人たちが同じくらいの時期に3人くらい結婚するということだったと思います。そういうなかで、彼らの寮も必要だなということで、購入の話が進んだと思います。
[弁護士]その後の契約やお金の支払い登記とかについて記憶はありますか?
[小沢元代表]私は、世田谷区深沢8丁目によい土地が見つかったという報告を受けたと思います。その土地を購入することに合意したと思います。いざ買うという段階になって、大久保元秘書からか石川議員からか、事実関係ははっきりしませんけども、「購入の代金は、全部の政治団体の金を使えばあるが、そうすると団体の政治活動の運営に支障を来します」という話だったと思います。それで、自分の手元の金を用立てようということになったと思います。あとは、売り主とどうするかは、担当のことなので、土地の購入資金がないということに対して、手元の資金を用立てようと思って出した。その段階で、私の行為というか、作業はすべて済んだわけで、その他の実務的なことは、一切、任せておりましたので、分かりません。
[弁護士]土地の購入にいくらかかると聞いていましたか?
[小沢元代表]いくらくらいという明確な数字を、誰が、どう言ったかは分かりませんが、土地を購入し、寮を建てると、建築費を入れると、あらあら4億円くらいと聞いたと思います。
[弁護士]お金を出すとき、どんな情景だったと記憶していますか?
[小沢元代表]それはもう、全く記憶しておりません。たまたま自分自身の手持ちのお金があったので、そうなったと思います。
[弁護士]小沢さんが不動産購入代金を出すのではなく、代金は政治団体が出して、小沢さんは政治団体の運営費を出すということは考えなかったのか。不足する分を出そうとは思わなかったのですか?
[小沢元代表]後になって思えば、そういう選択肢もあったと思います。検察官の事情聴取のときも同じ話がありましたが、言われてみれば、なるほどそうだなと思いましたが、当時はこのくらいだと、じゃあ手元にあるものを用立てようと、単純に思っただけです。
[弁護士]その際、「ちゃんと戻せよ」と言った記憶はありますか?
[小沢元代表]ことばは記憶にないが、政治団体に寄付したわけではないので、いずれ返してもらうというか、戻るのは当然だと思っていたと思います。
[弁護士]資金を用立てる話があったのはいつですか?
[小沢元代表]覚えていません。
[弁護士]平成16年10月ごろではないですか?
[小沢元代表]この公判を通じて、10月うんぬんとあったので、そのころだったかなと思いますが、自分の記憶としては全く分かりません。
[弁護士]売買契約ができたという話は聞きましたか?
[小沢元代表]ありません。
[弁護士]石川議員に現金4億円を手渡したのですか?
[小沢元代表]はい。それは渡したと思います。
[弁護士]資金を出すやり取りからどのくらい経過してから渡したのですか?
[小沢元代表]自分自身の記憶はありません。
[弁護士]石川議員に現金で渡したのですか?
[小沢元代表]現金で所有していたので、現金で渡したと思います。
[弁護士]4億円は、10月12日ころ、元赤坂タワーズで石川議員に渡したのですか?
[小沢元代表]はい。


http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120110/k10015157561000.html
小沢氏裁判(3)4億円出どころは

1月10日 13時10分
小沢元代表の弁護士は、土地を購入する際に用意した4億円の出どころについて質問しました。法廷での主なやり取りの概要は次のとおりです。
[弁護士]手元にあった4億の現金は、どういうことから小沢さんの手元に存在したのか?
[小沢元代表]私の場合、現金でずっと以前から所有していました。元の現金の多くは、両親からの不動産と現金の相続により取得したものです。自分で本を出して、印税などの収入もかなり得ました。40数年間、議員報酬も得ていました。自分なりにそれなりの現金を持っていました。
[弁護士]相続した不動産はどこの不動産か?
[小沢元代表]1か所ではなく、40何年も前の個人的なことなので、言う必要もないと思いますが、文京区湯島の自宅、ほかに都内の土地、また、水沢の自宅等々でございます。
[弁護士]湯島の自宅を売って、世田谷のを買って、差額が手元に残ったか?
[小沢元代表]はい。たまたまバブルのはしりで、湯島は母の意向で転居したが、高く売れました。世田谷はまだそれほど高い値段ではなかったので、相当額の資産が残りました。
[弁護士]それの差額は手元に置いていた?
[小沢元代表]はい、あります。
[弁護士]それ以外は?
[小沢元代表]ある銀行に預金していたもので、金融危機のときに解約して、そのときのお金を手元に置いていた。それと合わせて、親から譲り受けたものと合わせて手元に置いていました。
[弁護士]それは、小沢さんがみずから銀行で、それらの資産について精査しようとしましたか?
[小沢元代表]はい。手持ちのお金だったので、この事件が起きて、事情を話すことになったので、手元のものは、客観的に話すことは不可能なので、金融機関に何か記録が残っていないか、調査を要請したが、古いことなので記憶にないと言われた。それでも頼んで、断片的に情報を入手した。しかし、入金出金欄にあるもので、私にも分からないものが多く、金融機関に聞いても分からないことが多かった。また、それでも、最小限自宅の売買で最後に残ったお金は、銀行の帳簿にもあったし、私が病気になったあとに家族名義で作った口座にあったお金は確認できた。それは、世間で知られているものよりも多いものです。
[弁護士]小沢さんはそれらの銀行関係の書類を持っていたんですか?
[小沢元代表]何十年も前のことなので、私の記憶はまったくございません。
[弁護士]検察の捜査でそのようなことを聞かれたか?
[小沢元代表]検察の捜査では、資料だけでなく、銀行なども捜査したような口ぶりだった。それは強制したような感じで言われた。
[弁護士]検察は具体的なことを聞いてきたのですか?
[小沢元代表]どこで受け渡しがあったのかとも聞かれた。最終的に「ここじゃなかったんですか?」などというように、現実に受け渡した行員の話もとってきた、というようなことを言われたので、「ああそうか」と言ったと思います。
[弁護士]検事から、不正に秘匿した金とは、聞かれませんでしたか?
[小沢元代表]ありました。それが目的で聴取をしたと感じました。
[弁護士]金のやり取りについては、いわゆる不正な金が入っていたり、入るあてがあったのではという類の質問をされました?
[小沢元代表]検事はおかしな、ばかげた推論をするものだと思いました。ゼネコンからそのような不正な金は一切もらっていないと言いました。何問か質問がありましたが、私はそんなこと全くありませんと答えました。水谷建設の話も出た記憶がありますが、「私の秘書ももらったこともないと確信しています」と検事にも答えたと記憶しています。
[弁護士]検事が調べても、不正な金が何も出なかったのか?
[小沢元代表]私と家内の資産、ほとんどすべてを調べ尽くしていると感じた。(前田元検事の)証言で、ゼネコンを捜査しても何の不正な金もないと証言しています。いずれにしても、そのような不正な金は一切もらっていないと答えました。私の答えに、検事は特別の反論はありませんでした。
[弁護士]ゼネコンからの金はもらってないのか?
[小沢元代表]はい。
[弁護士]新進党の解体など、政党の離合集散の過程で、残った金が小沢さんの手元に来て、それが4億の原資になったということはあるか?
[小沢元代表]政党の金はすべて公金なので、そのような個人でどうこうできるものではないと思います。
[弁護士]実際は?
[小沢元代表]新進党で100億以上の金があった。各グループ、党は人数に応じて公正に分配しました。
[弁護士]自由党が合併したあとは?
[小沢元代表]持参金を持っての合併でもないという意見があったので、同じ志を持つ同志のために使うことになりました。私自身は個人で一切、手をつけていません。


http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120110/k10015158361000.html
小沢氏裁判(4)銀行融資について

1月10日 13時45分
小沢元代表の弁護士は、定期預金を担保に小沢元代表が銀行から4億円の融資を受けたいきさつなどについて質問しました。法廷での主なやり取りの概要は次のとおりです。
[弁護士]4億円を石川議員に渡したあと、平成16年10月29日ころに、石川議員が元赤坂に来て、銀行への融資申込書と手形を持ってきて、署名したということはありますか?
[小沢元代表]はい。署名したことは事実ではありますが、場所はそこじゃなかったかなというイメージです。サインはしました。
[弁護士]場所は?
[小沢元代表]チュリス赤坂ではなかったかなと。また、銀行員も一緒ではなかったかなと。正確ではありませんが。
[弁護士]石川さんは、どのような説明をしていましたか?
[小沢元代表]別に説明はなかったと思います。世田谷区深沢8丁目の土地を購入することだろうと。お互いにそう思っていましたので。私は金を用立てて、土地を買う了解をし、金が足りないというから、手持ちの金を出して、そこで終了。手続きや契約は、すべて担当者の裁量の問題で、そのときも特別な話はしませんでした。
[弁護士]石川さんからことばは?
[小沢元代表]ありません。
[弁護士]銀行関係で必要な書類だとは理解していましたか?
[小沢元代表]それは、金融機関のあれだと。
[弁護士]金額は覚えているか?
[小沢元代表]正確に覚えてないですね。
[弁護士]前の融資とのつながりは?
[小沢元代表]以前も融資の形でやるようにあって、銀行と話がついたんだろうなと思いつき、そのときにも手形を債務者として書いたことがあったと思うので、何の確認もなく、何の疑問も抱きませんでした。
[弁護士]渡した4億円は、どう利用されたと思いますか?
[小沢元代表]任せていたので、どう利用されてもよいのですが。手形に私がサインするということで、融資は私が用立てた4億円を元にしてやるのかなぁと、ほんの軽い認識だったと思います。
[弁護士]預金担保ということは分かっていましたか?
[小沢元代表]たぶんそうかなと感じたということです。
[弁護士]そのときに、石川さんに何のために必要なのかとか、説明を求めたことはないのですか?
[小沢元代表]はい、ありません。私のところには、買うということと、足りなくなるので私が用立てて出したということで、あとは担当者の仕事ですので、彼らから報告もありませんし、私から聞くこともありませんでした。
[弁護士]ほかのことでも報告はないのですか?
[小沢元代表]彼らも、私の関心事はそのようなことではありませんので、私が聞きたがっていることではないという感覚は持っていたと思いますし、任された仕事についての、私の従来からの考えを理解していたと思います。
[弁護士]融資が不動産購入のためのものだと思いましたか?
[小沢元代表]そのことだと思いました。
[弁護士]石川さんがいた時間はどのくらいですか?
[小沢元代表]ほんの一時だったと思います。私がサインして、それで終わりだったと思います。
[弁護士]そのときに、不動産売買について説明は?
[小沢元代表]ありません。
[弁護士]無事決済したとか、登記を延ばすとか、そういう話もなかったですか?
[小沢元代表]はい。それらはすべて彼らの裁量の範囲内でやることですし、私もそう思っていましたから、彼らもそれで進めたと思います。
[弁護士]平成17年10月ごろに、池田元秘書が銀行に対する融資申込書と手形を持ってきて、署名を求めたことはありましたか?
[小沢元代表]その件はまったく覚えておりません。
[弁護士]平成18年に入ってから、銀行からの借り入れの利息について、池田元秘書に尋ねたことはありましたか?
[小沢元代表]そのような経緯はなかったと思います。
[弁護士]利息がもったいないから早く返せと言ったことはありましたか?
[小沢元代表]ないと思います。
[弁護士]収支報告書では、平成17年分について、小沢さんからの借り入れが4億円から2億円に減り、陸山会の定期預金も4億円から2億円に減っていましたが、それは気付いていましたか?
[小沢元代表]いえ、分かりませんでした。
[弁護士]預金担保による融資という方法は知っていましたか?
[小沢元代表]はい。分かっております。
[弁護士]どういうものですか?
[小沢元代表]現実に、金融機関は長い期間のつきあいがある相手なら融資してくれると思いますが、現実には預金担保で融資するのが普通だろうと思っておりました。借りるほうにしてみれば、金利が担保だと安くなるので、そういう理解はしていたと思います。
[弁護士]本件でなぜ定期預金担保にしたかは分かりますか?
[小沢元代表]全く分かりません。


http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120110/k10015158842000.html
小沢氏裁判(5)虚偽記載の指示は
1月10日 14時38分
小沢元代表の弁護士は、政治資金収支報告書への記載などについて質問しました。法廷での主なやり取りの概要は次のとおりです。
[弁護士]収支報告書は3月末に提出するものですが、それを出す前に、小沢さんが見て確認することはありますか?
[小沢元代表]今まで一度もありません。
[弁護士]どうしてですか?
[小沢元代表]基本的には担当者に任せておりまして、彼らがきちんとした報告書を作っていると思っていたからです。もう一つは、最終的には国民に付託されるという意味で重要ですが、収入と支出というものを1年間トータルで報告するだけでいいものでありまして、法廷で専門家の方がおっしゃっていたように、単純なものです。私としては、秘書がそのような事務的なものは完璧にやっていると思っているので、今まで収支報告書を見たことはありません。
[弁護士]収支報告書とは別に、収支を報告させていましたか?
[小沢元代表]原則として、年末にだいたいのトータルのことを報告すると、経理担当者との間でなっていたと思いますが、現実には資料といいますか、数字、資料を持って説明されたということは、石川(議員)の場合もありません。単純な計算でありますので、政治団体がうまくいっているかどうかというたぐいの会話は交わしていると思いますが、その程度のことで毎年終わっていると思います。
[弁護士]石川議員が数字をまとめた資料を作っていましたか?
[小沢元代表]そこまでちゃんとやっていたか、聞いてないから分かりませんでした。本人の証言で、計算していたと聞いたように思いますが。彼らがトータルの計算書を作っていたことは知りませんでした。
[弁護士]本人とは誰ですか?
[小沢元代表]石川(議員)です。
[弁護士]収支報告書を直接見ていないにしても、内容や特別重要なことについて報告させていたのですか?
[小沢元代表]ありません。特別重要なことはありません。収入や支出を1年間まとめて報告するだけですので。
[弁護士]きょうまで一度も説明を受けていないということですか?
[小沢元代表]ありません。
[弁護士]年末に個人的経費を精算するということはありましたか?
[小沢元代表]ありました。
[弁護士]具体的にどのようなものですか?
[小沢元代表]毎日のように会合があったり、出張したりというのがあるので、それは政治団体で公に出してもよいと思うものと、これは個人で出そうというものがあるので、それを政治団体で立て替えていた場合には、年末に個人としての分を政治団体に返還する作業をしていました。
[弁護士]金額はどのくらいですか?
[小沢元代表]1000万前後だったでしょうか。
[弁護士]小沢さんが、石川議員や大久保元秘書、池田元秘書に対して、平成16年分の収支報告書に用立てた4億円を載せないようにと指示をしましたか?
[小沢元代表]ありません。
[弁護士]逆に、石川議員、大久保元秘書、池田元秘書から記載しないでおいたと報告はありましたか?
[小沢元代表]それもありません。
[弁護士]平成16年分の収支報告書に載せないと指示しましたか?
[小沢元代表]ありません。
[弁護士]石川議員、大久保元秘書、池田元秘書から、平成16年の収支報告書には載せず17年にずらしたと報告はありましたか?
[小沢元代表]ありません。
[弁護士]指示や報告はないという証言ですが、それは絶対にないという意味なのか、あったかもしれないが覚えていないという趣旨ですか?
[小沢元代表]ないと思います。


http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120110/k10015160491000.html
小沢氏裁判(6)捜査の影響は

10日 14時38分
小沢元代表の弁護士は、検察の捜査による政治活動などへの影響について質問しました。法廷での主なやり取りの概要は、次のとおりです。
[弁護士]収支報告書というのは、総務省に提出したあと、公開されるものですが、記載されたことがマスコミに取り上げられることもあるということですか?
[小沢元代表]あると思います。
[弁護士]どういうことが取り上げられますか?
[小沢元代表]それは人によって違うが、私の場合、何のことでもいろいろと批判の記事が出る。常に攻撃の的になっていたので、ほかの人なら批判されないことでも、私の場合常にマスコミの批判の的になっていました。
[弁護士]批判は政治活動に影響はありましたか?
[小沢元代表]あったと思うが、そのようないわれない批判を乗り越えてきました。有権者も真実をだんだんに理解してくれるようになったと思います。
[弁護士]本件土地がマスコミに取り上げられると困ると思いましたか?
[小沢元代表]特別困るとは思っていませんでした。
[弁護士]何か、不当なことをしているとは思っていましたか?
[小沢元代表]不動産購入はたくさん例があることです。
[弁護士]そうすると、釈然とはしないが、特別困ったことはなかったということですか?
[小沢元代表]私自身はいわれなき批判と何十年と戦ってきたので、それで臆することはありません。しかも何ら不正なことはしていません。
[弁護士]土地の購入をやめようとは思わなかったのですか?
[小沢元代表]理由なき批判にいろいろ屈していたのでは、天下国家の政策論についても、こうあるべきと、政治家として考えたことはどのような批判があっても貫かないといけないというのが私の生きざまで、それによって左右されることはありません。
[弁護士]不動産購入への批判の受け止め方ですが、小沢さんと秘書では違うということがありますか?
[小沢元代表]秘書の立場では、批判を緩和したい、マイナス面を避けようという配慮があるかもしれません。そういう点では、私とは若干違う状況にあろうかと思います。
[弁護士]当時の政治状況を前提にして、陸山会に4億円を貸し付けたことを報告書に載せたくない事情はあったんでしょうか?
[小沢元代表]いいえ、特別ありません。
[弁護士]4億円を隠す事情はあったんでしょうか?
[小沢元代表]私自身はありません。
[弁護士]収支報告書に載せる時期を1年ずらしたいという事情は?
[小沢元代表]私自身としては、そのようなことは感じていません。
[弁護士]平成16年と17年に明らかになることで、事情が違うことはありますか?
[小沢元代表]私自身は、そういうことは全くありませんでした。
[弁護士]小沢さんとしては、全く考えなかった?
[小沢元代表]はい。
[弁護士]西松建設事件当時の日本の政治状況はどうでしたか?
[小沢元代表]最初の意見陳述でも申し上げましたが、総選挙が間近で、政権交代が起こる可能性が大きいと言われていた状況だったと思います。
[弁護士]そうしたなかの捜査で、影響がありましたか?
[小沢元代表]私どもとしては、突然のことで、いわれなき追及でしたが、マスコミを中心に、2〜3か月にわたって連日の報道でした。したがって、せっかく長年かけて頑張ってきた政権交代ができなくなってはいけないということで、私は5月の連休明けに代表を辞任しました。
[弁護士]陸山会事件の捜査が行われていた当時の政治状況は?
[小沢元代表]政権交代のあとで、鳩山内閣で党の幹事長をさせていただいていた。同時に鳩山さん自身の問題もあって、そのときには参議院選挙を間近に控えており、衆議院選挙で圧勝させていただいた勢いで、何としても参議院選挙も過半数を取らないといけない。私たちの問題でそれができなくなるのでは、何とも残念。ここは2人とも身を引こうと、辞めたと思います。
[弁護士]その結果、参議院選挙はどうなりましたか?
[小沢元代表]私たちが身を引くことで、菅さんに代わり、支持率が急回復したが、菅さんがどういうことか、消費税やTPPの話をみんなに諮ることなく持ち出した結果、参議院選挙は惨敗しました。
--> その2へ続く

    ■ 小沢一郎氏の裁判 〜江川紹子さん傍聴記 --> こちら

冤罪のもくじへ

inserted by FC2 system