++ 集団的自衛権 アメリカが行使容認を迫る MD迎撃 防衛相会談で日本に迫った ++



自衛隊をどうしても引きずり込みたい

2012.2.12 2007.5.16初版

集団的自衛権 アメリカが行使容認を迫る MD迎撃 防衛相会談で日本に迫った

ちなみにMDとはミサイル防衛の略で、敵国から飛んできた弾道ミサイルを迎撃ミサイルで撃ち落すシステムのことである。

この記事を読んで不可解なのは、米国本土をミサイル攻撃から守るのが本当に緊急な課題で、是が非でやらなければならないのであるならばアメリカはとっくに着手しているはずだ。
日本には米軍基地が主に沖縄だが本州にもあるわけで、やろうと思えば迎撃システムを好きなだけ配備することはできるはずだ。
なぜ、日本の自衛隊にやれとゆっているのだろうか?

MD、MDとゆっているがこと日本においてはMD迎撃が第一義の目的ではないのではないか。
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アメリカが狙っている本当の目的はMD迎撃ではない?
日本を引きずり込むのが目的で、その理由づけはMDだろうが、再編だろうがなんだったて構わない。引きずり込めれば必然的に日本国土と国民を弾除けの最前線に立たせることになり目的が達成できる、と見ている。
直近の実験でもMD迎撃が標的に当たる確率が低いのはアメリカ自身が一番理解している。だからアメリカは積極的配備してこなかったまでで、あたりもしないMDなんかあてにしてないことは自分自身が一番わかっている。
そんなことよりアメリカがまず守りたいのは、日本にある米軍基地である。というのは、アメリカが想定している敵国からのミサイルの最初の被弾地はアメリカ本土ではなく日本の米軍基地だからである。間違っても先に打ってくるはずもない先制攻撃ができない自衛隊の基地ではない。

戦争に勝つには爆撃機などが飛んでくるもっとも近くにある米軍基地を真っ先に叩くのがイロハのイである。それが判っているからアメリカとしては身を守るにはその叩かれる範囲を自衛隊の基地まで巻き込みたいと考えるのは自然である。自衛隊の基地は全国隅々まで存在していて米軍基地の比ではない。だからこれを引きずり込みたいのは透けて見える。米軍基地は日本の法律が一切及ばない米国の飛び地に実質的になっているが、自衛隊の基地はまぎれもなく日本国の領土である。 すなわち日本国全土に一挙に的を広げて被弾を分散させたいことにほかならない。
いくら敵国でも日本全土を一斉に攻撃しようとしたら相当の数のミサイルがいるし、まず時間がかかる。アメリカはその時間稼ぎがどうしてもほしい。

被弾した情報は直ちにネットワークを経由して世界中の海で作戦行動している原子力潜水艦に命令として伝わり、一番近くにいる原潜からミサイルが次々と発射される。さらに必要があれば米国本土から大陸間弾道弾も発射される。 戦場を一万キロも離しておき、本土を焦土としたくないアメリカの本音がここにある。

日本を引きずり込んで、弾除けにしたい
昔は反共の砦、今は弾除けの防波堤

中日新聞2007.5.16からのスナップショット

Chuniti070516_s.gif Chuniti070516.gif

集団的自衛権 アメリカが行使容認を迫る
  MD迎撃 防衛相会談で日本に
ゲーツ米国防長官が先月末にワシントンで開かれた日米防衛相会談で、米国を狙った北朝鮮などの弾道ミサイルを日本のミサイル防衛(MD)システムで迎撃できるよう、政府が憲法解釈で禁じている集団的自衛権行使の容認を迫っていたことが分かった。複数の日米外交筋が十五日、明らかにした。同席したシーファー駐日米大使も集団的自衛権の問題に触れ「米国への弾道ミサイルを迎撃できなければ、日米同盟が変質しかねない」と日本側をけん制した。  海上自衛隊の二等海曹がイージス艦中枢情報の資料を隠し持っていた事件に関連し、ゲーツ氏が中国を名指しして軍事機密の漏えいに強い警戒感を表明していたことも判明した。日米両政府はいずれの発言とも公表していない。  集団的自衛権に関する米側の要求は、軍事的に台頭する中国への抑止力強化を目指す国防戦略を反映すると同時に、憲法解釈の変更で集団的自衛権行使の一部容認を視野に入れる安倍晋三首相への期待感を示している。 ただ、公明党が行使容認に反対しているほか、政府内にも慎重論が根強く、実現しなければ米側の不満が高まりそうだ。  日米外交筋によると、ゲーツ氏は「日本はMDで極めて重要なパートナーだ。相互に防衛し合う関係が必要であり、日本は米領土を狙った弾道ミサイルを撃ち落とせるようにすべきだ」と述べ、集団的自衛権の行使容認を要求した。  久間車生防衛相は、日本が現在計画しているMDシステムの技術では米領土への弾道ミサイルを迎撃できないと説明し、技術的にも可能となるよう米側に一層の協力を求めた。

日本は同盟国だからアメリカを守らなければならない 安倍晋三 (ブログ)


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