++ 毒カレー事件:自宅と現場ヒ素別物 「成分に差」と弁護団主張 ++


2021.8.30 2021.7.8 2020.2.17 2013.3.10初版

毒カレー事件:自宅と現場ヒ素別物 「成分に差」と弁護団主張

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中日新聞2013年3月10日

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毒カレー事件  自宅と現場ヒ素別物  「成分に差」と弁護団主張

和歌山毒物カレー事件で、林真須美死刑囚(五一)が申し立てている再審請求をめぐり、弁護団は九日、同一のものとされた林死刑囚の自宅から発見されたヒ素と、現場の紙コップに付着したヒ素の鑑定結果を分析したところ、成分に差があると発表した。大阪市内で記者会見した。
  分析結果は、再審請求補充書や主張を裏付ける証拠の開示を求める申立書などとともに和歌山地裁に二月二十八日、提出。安田好弘弁護士は「証拠が開示され二つのヒ素が違うと立証されれば、再審に近づく」としている。
  弁護団によると、すでにある鑑定結果を、京大大学院の河合潤教授が分析した。弁護団は河合教授の論文を提示し、「科学的に見て、同じものとは言えない」として、再鑑定の必要を訴えた。
確定判決によると、林死刑囚は一九九八年七月、夏祭り会場のカレー鍋にヒ素を混ぜ、カレーを食べた四人を殺害、六十三人を急性ヒ素中毒にさせた。二〇〇九年五月に最高裁で死刑が確定したが同年七月、無実を訴え再審請求した。
岩手日報2013年03月09日

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毒カレー事件、ヒ素の成分に差 弁護団が鑑定結果発表
2013年03月09日
 和歌山毒物カレー事件で、林真須美死刑囚(51)が申し立てている再審請求をめぐり、弁護団は9日、同一のものとされた林死刑囚の自宅から発見されたヒ素と、現場の紙コップに付着したヒ素の鑑定結果を分析したところ、成分に差があると発表した。大阪市内で記者会見した。
 分析結果は、再審請求補充書や主張を裏付ける証拠の開示を求める申立書などとともに和歌山地裁に2月28日、提出。安田好弘弁護士は「証拠が開示され二つのヒ素が違うと立証されれば、再審に近づく」としている。
 弁護団は、すでにある鑑定結果を分析した京大大学院の河合潤教授の論文を提示し、再鑑定の必要を訴えた。


 記者会見する林真須美死刑囚の弁護団=9日午後、大阪市

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カテゴリ_毒物カレー事件
 ■ あれから23年、和歌山毒物カレー事件 〜証拠捏造が暴かれた --> こちら 2021年8月30日 新着記事
 ■ 【 えん罪事件 】和歌山毒物カレー事件 〜データ捏造も厭わなかった --> こちら 2020年1月11日
 ■ 【 刑事司法の現場 】推定有罪原則で動いている 〜和歌山カレー事件ほか --> こちら 2013年9月24日
 ■ モリブデンや鉄の分量が違う、まったくの「別物」 〜和歌山毒物カレー事件 --> こちら 2013年5月21日 ご本が出版されました
 ■ 毒カレー事件:自宅と現場ヒ素別物 「成分に差」と弁護団主張 --> こちら 2013.3.10初版
 ■ 和歌山県警科捜研・鑑定デッチ上げ 〜和歌山毒物カレー事件への関与はいかに --> こちら 2017.4.18初版
 ■ じつに妙な事件である 〜警察、検察も力不足だった、最高裁のコメントもオカシイ〜 --> こちら 2009年4月23日
 ■ 死刑判決 和歌山毒物カレー事件 --> こちら 2019.9.20 2013.3.10初版
 ■ 毒物カレー事件:林真須美被告が心境 来る4月21日最高裁判決 --> こちら 2009.4.19初版
 ■ 和歌山毒物カレー事件 〜4月21日、最高裁判決 --> こちら 2009年4月7日
 ■ 倒錯した論理、詭弁を弄する裁判官  国民が不幸になるだけ --> こちら 2009年1月16日
 ■ 信号無視で交差点に突っ込んだことにされた 〜埼玉・吉田事件〜 --> こちら 2009年3月1日
 ■ 最高裁 科学的合理性にきちんと立ち向かえるか --> こちら 2008年7月26日
 ■ 和歌山毒物カレー事件 あれから10年 --> こちら 2019.9.20 2009.4.21 2008.7.26初版
 ■ 人を助けもするが、凶器にもなる テレビなどマスコミ --> こちら 2008年2月27日

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このページとは関係がなく恐縮ですが・・・
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『 あの時、バスは止まっていた 』 高知「白バイ衝突死」の闇


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ISBN-10: 4797353899
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あなたはどう判断する?
バスは止まっていたのか、動いていたのか?
バスに白バイが追突し白バイ隊員は死亡、そしてバス運転手は逮捕された──
しかし、バスの乗客は「バスは止まっていた」と証言、一方警察は「バスは動いていた」と主張。どちらが事実なのか?
運転手は無実ではないのか?
警察は事件を捏造したのか?
謎の多い事件の闇に鋭く迫ったルポルタージュ 『あの時、バスは止まっていた』。
これを読んだあなたの意見が事件の謎を明かす一歩となるかもしれない。


内容紹介
◎ジャーナリスト 大谷昭宏氏推薦

白バイは“黒バイ”か
地方局記者が執念で迫る

「これです」
被告の支援者が数枚の写真を取り出した。
路面には黒々とした二本の筋。
裁判で有罪の決め手となった、スクールバスの「ブレーキ痕」だ。

「このブレーキ痕は、警察が捏造した疑いがあります。これは冤罪ではありません。警察組織の犯罪です」

――二〇〇六年三月三日午後二時半頃、高知県旧春野町(現高知市)の国道五六号で、高知県警の白バイと遠足中のスクールバスが衝突し、白バイ隊員(二十六)が死亡。
バスの運転手、片岡晴彦さん(五十二)は現行犯逮捕された。
同年十二月には業務上過失致死罪で起訴され、翌二〇〇七年六月には禁固一年四カ月の実刑判決が高知地裁で下された。
その後、高松高裁、最高裁と判決は覆らず、二〇〇八年十月、片岡さんは獄中の人となった。

香川県と岡山県を放送エリアとする地方テレビ局「KSB瀬戸内海放送」。
同局の報道記者である著者のもとに突然、見知らぬ男性から電話が掛かってきた。
男性は、「この裁判は作られたものだ」と訴えた。
事件が発生した高知県のマスコミは、どこも耳を貸してくれない。
藁をもすがる思いで、かすかなつてを頼って県外の地方局の記者に連絡してきたのだ。

この一本の電話をきっかけに片道三時間半、著者の高知通いの日々が始まった。
法廷の場で結審されたとはいえ、不可解な点が多々ある高知「白バイ衝突死」事故。
本事件の闇を徹底的に追った渾身のルポルタージュ!

◎テレビ朝日『報道発 ドキュメンタリ宣言』の放送で大反響!
  
    ■ 耐震偽造で新たな展開になっています ご興味があればごらんください --> まとめページをアップ   2006.10.20
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