++ 秋田弁護士殺害 ++


2011.1.8初版

秋田弁護士殺害


http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110108-00000025-mai-soci

<秋田弁護士殺害>業過致死容疑で警官2人を秋田地検に告発

毎日新聞1月8日(土)11時14分配信

秋田市の津谷裕貴弁護士が自宅で殺害された事件で、現場に駆けつけた秋田県警機動捜査隊の警察官2人について、県外の弁護士2人が、業務上過失致死容疑で秋田地検に告発したことが同地検への取材でわかった。

事件では同市の無職、菅原勝男被告(66)が殺人罪などで起訴された。

県警の発表では、110番を受けて駆けつけた2人の警察官は、菅原被告から拳銃を取り上げた津谷さんの手を取り押さえた。菅原被告はこの間に別室に置いてあった刃物を取りに行き、津谷さんを刺した。

当時現場にいた津谷さんの妻良子さん(53)は「警察官はどちらが犯人かを尋ねず、2人で夫の両腕を押さえてなかなか放さなかった」と主張。一方、県警 は「押さえたのは片手で、指摘を受けてすぐに放した。拳銃を押さえるのは暴発などを防ぐやむを得ない行為。犯人を誤認したわけではない」と説明し対応に問 題がなかったとの見解を示している。【小林洋子】

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最終更新:1月8日(土)12時32分
毎日新聞


http://mainichi.jp/select/jiken/news/20101224k0000m040040000c.html

秋田弁護士殺害:「警察は本当のことを」会見で妻ら訴える


「夫は左右から警察官に取り押さえられた」と当時の状況を再現しながら様子を説明する妻良子さん(左)=秋田市の津谷弁護士宅で2010年12月23日、加藤沙波撮影
「夫は左右から警察官に取り押さえられた」と当時の状況を再現しながら様子を説明する妻良子さん(左)=秋田市の津谷弁護士宅で2010年12月23日、加藤沙波撮影
 秋田市の津谷裕貴弁護士が自宅で警察官到着後に刺殺された事件で、現場にいた妻良子さん(53)らが23日会見し「私が見たことと秋田県警の発表内容が違い不信感を持っている。警察は本当のことを話してほしい」と訴えた。
 事件では、警察官が津谷弁護士を取り押さえたすきに、同市の無職、菅原勝男被告(66)=殺人罪などで起訴=が刃物を持ち出し刺した、とされる。 県警は、警察官到着時には、津谷弁護士が拳銃を持っており「銃を押さえようとした。やむを得ない行為で、犯人と誤認したわけではない」と発表している。
 一方、良子さんらは現場を公開し当時の状況を再現。菅原被告が拳銃を右手に持ち「私と夫が台所で(右)手を持ち上げていた」状況で、警察官が着い たと指摘。邪魔にならぬよう良子さんが離れると、警察官が廊下で津谷弁護士の両脇にいて手を持ち上げており、夫婦は「犯人はあっちだ」「おれは被害者だ」 と叫んだ。その直後にドア付近から刃物の刃先が見えたという。
 「故津谷裕貴弁護士の会」代表の吉岡和弘弁護士は「警察官はどちらが犯人か(間違えずに)区別できたのではないか。県警は遺族の訴えに、きちんと答えてほしい」と語った。県警は27日の県議会委で内部検討会の結果を報告する。【小林洋子】

英訳

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http://mainichi.jp/area/akita/news/20101217ddlk05040076000c.html

秋田・弁護士殺害:銃刀法違反の訴因に、加重所持加える−−地検 /秋田

 11月4日に秋田市で起きた津谷裕貴弁護士殺害事件で殺人と銃刀法違反(刃物の携帯)の罪などで起訴された秋田市泉中央2、無職、菅原勝男被告(66)について秋田地検は16日、銃刀法違反の訴因に加重所持を加えた。
 起訴内容に加わったのは、津谷さん方で自動拳銃1丁と実弾13発を所持していたとする点。同地検によると、菅原被告は拳銃と実弾の入手先について 「数年前に秋田港の近くで外国人男性から50万円で買った」とあいまいな供述をしている。拳銃はマカロフとみられ、菅原被告は津谷さんに向けて発射しよう としたが弾が出なかったと供述しているという。【小林洋子】

毎日新聞 2010年12月17日 地方版



http://mainichi.jp/area/akita/news/20101228ddlk05040040000c.html

秋田・弁護士殺害:県警と遺族、平行線 内部検証会の結果公表 /秋田

 11月に起きた津谷裕貴弁護士刺殺事件の現場での警察官の対応について、県警は27日の県議会教育公安委員会で内部検証会の結果を公表。装備上の問題や訓練不足を反省する内容だが、当時の状況に関しては津谷弁護士の妻良子さん(53)の言い分と食い違ったままとなっている。
 良子さんは、警察官が到着したときは侵入した男が拳銃を持っており自分と夫が奪おうとしていたと訴えている。だが県警はこの日の説明で「警察官が 見たのは、廊下で犯人と津谷弁護士がくみ合っている状況だった」とした。津谷弁護士が刺されるまでの状況について良子さんは「廊下で警察官2人が夫の両脇 にいて腕を押さえていた」と主張。これに対し県警は「津谷弁護士の左手には剪定(せんてい)ばさみで刺されるのを防いだ傷があり、両腕を(警察官に)抱え られているときに刺された状況はない」と強調した。
 また県警は委員会で「応接室前の廊下に鑑識が敷いたブルーシートの下に血痕があった。ただそこが刺された場所とは限らず、津谷弁護士の体から落ち た血ではないと考えている」と説明。「津谷弁護士の会」の吉岡和弘代表は「良子さんは県警からブルーシートの下に血痕はなかったとの説明を受けていた。ど こに血が落ちているのかという点を明確にすべきで、非常に不満足」と話した。
 委員会終了後に会見した津谷弁護士の次男翔さん(25)は「全く母の言っていることが採用されておらず失望した」と語った。【小林洋子、坂本太郎】

毎日新聞 2010年12月28日 地方版


http://mainichi.jp/select/jiken/news/20101228k0000m040040000c.html

秋田・弁護士刺殺:「対応に問題なし」県警、改めて強調

県議会教育公安委員会で警察官が拳銃を押さえた状況を説明する西川直哉・秋田県警本部長=秋田市の県庁で2010年12月27日午後2時53分、坂本太郎撮影  
県議会教育公安委員会で警察官が拳銃を押さえた状況を説明する西川直哉・秋田県警本部長=秋田市の県庁で2010年12月27日午後2時53分、坂本太郎撮影

秋田市の津谷裕貴弁護士が自宅で警察官到着後に刺殺された事件で、秋田県警は27日の県議会教育公安委員会で内部検討会の結果を報告。侵入した男ではなく拳銃を取り上げた津谷弁護士の手を押さえた警察官の行為について「危険除去のためやむを得なかった。誤認ではない」と、対応に問題がないとの見解 を改めて強調した。
 事件現場にいた津谷弁護士の妻良子さん(53)が「警察官到着時には男が拳銃を持っていた」「夫は両腕を警官に取り押さえられた」などと訴えてい る点を議員が質問。西川直哉本部長は、津谷弁護士の手の傷の状況などを示しながら「取り押さえたのは右手だけだった」などと主張した。
 一方で県警は、凶悪事件が少ないため被害者らを守りながら犯人を取り押さえるなど突発的な事件に対応する訓練が不十分だったことや、警棒や防刃服などの装備を持ち込まなかったことなどを反省点として挙げた。
 委員会傍聴後に会見した良子さんは「私の話がまったく無視され、ショックを受けた。うまい具合に作られている印象で、悪質ささえ感じる」と厳しい口調で語った。
 検討会は県公安委員会から事件の検証を求める意見が出たことを受け、県警幹部により4回開催し、報告をまとめた。【小林洋子】

英訳

毎日新聞 2010年12月27日 20時44分(最終更新 12月28日 1時20分)




http://mainichi.jp/area/akita/news/20101210ddlk05040008000c.html

秋田・弁護士殺害:遺族への謝罪報告 県警本部長、県議会委で /秋田

 ◇「組織の力不足を」

 秋田市で起きた津谷裕貴弁護士殺害事件で、県警の西川直哉本部長は9日に県議会教育公安委員会で遺族に謝罪したことを報告。「警察官の個々の行動についてではなく、組織としての力不足について謝罪した」と説明した。さらに「今回の事件は特異なケースだったが、防げなかったということは絶対ない。臨 場した警察官が誰であっても防げるようにするにはどうすればいいか検討している」と話した。
 一方、この日の委員会で県警は今年の110番のうち「殺す」「殺される」という内容は6日までに今回の事件以外は12件だったとした。いずれも夫 婦や親子げんかで、その場で注意して終わっていたという。「そのような状況だったので緊迫のない出動になったのではないか」との委員の指摘に対し近藤貞夫 生活安全部長は「それは否めない」と答えた。
 県警の発表では、津谷さんの事件のとき妻からの110番の内容は「夫を殺すと言っている男が来ている」だった。【小林洋子】


毎日新聞 2010年12月10日 地方版
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