++ 『あの時、バスは止まっていた』 高知県警 事故白バイはバスが見えていたか 衝突地点手前130mからバスを視認できていた  ++ ++『あの時、バスは止まっていた』高知白バイ事故 目撃隊員の目撃地点に矛盾はないか 衝突直後、瞬時に現れたはず ++


2009.11.3 2009.1.29 2007.12.22 2007.12.1初版

あの時、バスは止まっていた  目撃隊員の目撃地点に矛盾はないか 衝突直後、瞬時に現れたはず

事故の瞬間を体験した人は多い。
片岡運転手、バスの生徒、先生たち、そしてバスの後ろにつけていた校長がいた。
全ての人にとって不意を突かれた出来事なわけで、時系列で正確に記憶しているのは難しいかも知れない。

しかし、法廷で証言した目撃隊員がいつ現場に現れたかは非常な重要な意味をもってくる。
というのは、もし衝突発生時刻から3〜4秒ほどで現場で生徒らに目撃されていたということになれば、目撃隊員の証言の基本的な部分の確からしさを感じる。
この3〜4秒はその場に居合わせた人々にとっては瞬時と映るであろう。

いやそうではなく、もっと遅く時間が経っていた、30秒とかそれ以上の時間がかかっていたという記憶であれば、そのことで目撃隊員の証言について距離・時間的関係で辻褄が合わなくなり信憑性が根底から崩れることになる。

検証では地図、航空写真と片岡さんのブログにある実際に走行しているビデオを使った。
時間経過のスナップショットと、下の逆さ地図を参照しながら事故を目撃したとされる証言に矛盾がないかを検証してみる。
ビデオでは最大1秒の誤差の可能性はあるが、各地点の時刻がわかるようにした。

なお、縮尺など注意をして作成しているが、勘違いや間違いなどご指摘は大歓迎なのでご教示いただけたら嬉しい。


※ 片岡さんところのオリジナル・ビデオ--> 「白バイ隊員Aの走行経路の再現映像」(ビデオは削除された)
前のページ <--
次のページ (2回目の再現映像) --> ここ
スナップショット コメント
2秒 2秒 トンネルを出るとこから始まっている
5秒 5秒 くだり勾配で緩く右にカーブしている
8秒 8秒  
12秒 12秒  
16秒 16秒 はるか前方にレストランの看板が見えてきた
17秒 17秒 事故現場手前123m地点、監視カメラのポールが建っている地点が前方にある。

この123m地点で178.0m先のカーブしている場所にいる、事故を起こした白バイを目撃したと証言している。
18秒 18秒 ちょうどこの地点から178m先の白バイを見たと証言している。

前方の交差点からさらに左にカーブした55mの地点に白バイがいたと証言をしている。
この映像は鮮明さが足りないが植え込みとカーブで視界が遮られて、見ることはできないことが推定される。

目撃隊員は見たと証言しているが、確かだろうか!?
19秒 19秒  
20秒 20秒  
21秒 21秒 78.5m。(±5m程の誤差があるかもしれない)
バスが道路に出だしたタイミングを目撃したと証言している地点。目撃地点2
22秒 22秒 バスが道路に踏み入れた。10km/時で
同時に白バイも接近つつある。60km/時で
23秒 23秒 このあたりでモロに白バイとバスの双方が見えことになる。
衝突寸前の状態である。

なんで55m先でバスが侵入するのが見えたはずなのに漫然と直進したのか
制動距離32.5m(ここで計算)を軽く超えた余裕があったのに、全制動も掛けずに60km/時のまま突っ込んだのだろうか
わき見運転にしては時間が長すぎ、不自然であろう。
やはり法定スピードを大幅に超えた運転をしていて、全制動も間に合わず、ハンドルでも回避できずに突っ込んだと見るのが自然であろう。
24秒 24秒 この辺で白バイとバスが衝突した 瞬間 を目撃したことになる

その根拠は、バスが道路に侵入し始めたのが21秒であり、6.5mの衝突地点まで動くのにおよそ3秒かかる計算になり、この地点で衝突の瞬間を目撃したはずである。
この計算は --> ここ で検証している。
10km/時の秒速は2.78m 等速運動とする。
6.5÷2.78=2.34秒 おおよそ、3秒ほどで6.5mのところまで進んだことになる

映画のようなシーンが目の前に展開し、衝突の目撃をした瞬間から目撃隊員は加速して現場に向かったはず。
となれば、ここから3〜4秒ほどで到着したことになる。
25秒 25秒 加速して向かった
26秒 26秒  
27秒 27秒  
28秒 28秒  
29秒 29秒 この再現ビデオでは衝突車両に横付けすべく向かっている
なお順法運転しているので5秒かかっている。
が、しかし目前で衝突事故を目撃したわけだから、
白バイだったら加速して近づいているはずで1〜2秒は短く、
3〜4秒で現場に現れたと推定される。

目撃隊員は衝突直後、
ほぼ同時に現場に現れたはず
そうでないと辻褄が合わない
次のページ (2回目の再現映像) --> ここ
前のページ <--

★★ 2つの疑問 ★★

地図と航空写真と、実際の走行ビデオで位置と距離を確認しながら検証したが、2つの疑問点がでてくる。
★ 目撃地点1で178m先の白バイが視認できるか?
★ 目撃地点2でバスの出だしを見たとあるが、衝突の瞬間から3〜4秒で現場に到着したことになり、関係者の目撃と一致するか?
178m先が視認できるかは容易に検証できる。これは支援者が検証していて「植樹が伐採まえなら120m手前から見えはしない。」と述べている。--> ここ
この検証の確からしさに異論はない。
また、白バイ隊員が現れたのが何秒後だったかは関係者の記憶を総合しなければならないが、それで証言が確かかどうかの判断ができると考えている。
この2つがクリアにならないとしたら、6.5mの衝突地点も、3m引きずったことも、バス10km・白バイ60kmだったこともその裏づけがなくなることになる。



・・・ 2つの目撃位置、白バイを目撃した地点1、バスの出だしを見た地点2 そもそも下図の位置からは見通せて、白バイが見えるのか ・・・

現場付近の地図 (南北が逆) 縮尺は50m 高知県吾川郡春野町弘岡中987
現場付近の地図 南北逆

この地図は検証ビデオと同じような見え方をするように南北をひっくり返してある。
地図の下から上の方へ向かって目撃白バイが進む。向かって右側にバスがでてくるレストランが見えてくる。

目撃地点1
これは目撃隊員が一番最初に事故白バイを見た場所である。178m先の事故白バイが見えたと法廷で証言している。
この証言がこのストーリーの出発点で、全ての原点になっている。
もし、これが崩れればこのストーリーはなかったことになる。

2番目の目撃地点
現場見取り図から割り出した地点
バスが道路に頭を出した地点
そのバスの左前から78.7mのこの地点に目撃白バイがいたと書かれている。


事故白バイの出発地点
この地点から衝突地点まで55m、事故白バイが時速60kmで突き進んでバスと衝突したと認定されている。


この図は土佐署作成の現場見取り図およびその数値データを使用して作成した。

上の地図だけではイメージが涌かないので航空写真も載せる。これも南北が逆にしてある。
目撃白バイ隊員がいたとされる地点から事故を起こした白バイがいたとされる地点までを見える航空写真。
ただしよく見えるように縮尺は20mにしてある。
クリックすると元のサイズになるが、しかし150キロバイトと大きな画像なのでダイアルアップ回線ではお勧めしない。

・・・ 現場付近の航空写真 南北が逆・・・
現場付近の航空写真 <-- 画像をクリックで原寸大
次のページ (2回目の再現映像) --> ここ
前のページ <--
【お知らせです】 ご本が出版されました
KSB瀬戸内海放送・山下洋平氏のご本が出版されました。只今、アマゾンにて先行予約受付中です。

『 あの時、バスは止まっていた 』 高知「白バイ衝突死」の闇

リンク先 ↓ 
aonotokiBusTomateita.jpg

著者:山下洋平氏
単行本: 256ページ
出版社: ソフトバンククリエイティブ (2009/11/16)
ISBN-10: 4797353899
ISBN-13: 978-4797353891
発売日: 2009/11/16


アマゾン担当者が一足先に読んでくれて、気に入ってくれた。
そして、発売前にもかかわらず「話題の新刊ノンフィクション」としてカテゴリの最上段に据えてくれて、かつ販促ビデオまで載せて積極的に紹介されるべく異例の販促体制をとってくれている。--> こちら

話題の新刊ノンフィクション

あなたはどう判断する?
バスは止まっていたのか、動いていたのか?
バスに白バイが追突し白バイ隊員は死亡、そしてバス運転手は逮捕された──
しかし、バスの乗客は「バスは止まっていた」と証言、一方警察は「バスは動いていた」と主張。どちらが事実なのか?
運転手は無実ではないのか?
警察は事件を捏造したのか?
謎の多い事件の闇に鋭く迫ったルポルタージュ 『あの時、バスは止まっていた』。
これを読んだあなたの意見が事件の謎を明かす一歩となるかもしれない。
内容紹介
◎ジャーナリスト 大谷昭宏氏推薦

白バイは“黒バイ”か
地方局記者が執念で迫る

「これです」
被告の支援者が数枚の写真を取り出した。
路面には黒々とした二本の筋。
裁判で有罪の決め手となった、スクールバスの「ブレーキ痕」だ。

「このブレーキ痕は、警察が捏造した疑いがあります。これは冤罪ではありません。警察組織の犯罪です」

――二〇〇六年三月三日午後二時半頃、高知県旧春野町(現高知市)の国道五六号で、高知県警の白バイと遠足中のスクールバスが衝突し、白バイ隊員(二十六)が死亡。
バスの運転手、片岡晴彦さん(五十二)は現行犯逮捕された。
同年十二月には業務上過失致死罪で起訴され、翌二〇〇七年六月には禁固一年四カ月の実刑判決が高知地裁で下された。
その後、高松高裁、最高裁と判決は覆らず、二〇〇八年十月、片岡さんは獄中の人となった。

香川県と岡山県を放送エリアとする地方テレビ局「KSB瀬戸内海放送」。
同局の報道記者である著者のもとに突然、見知らぬ男性から電話が掛かってきた。
男性は、「この裁判は作られたものだ」と訴えた。
事件が発生した高知県のマスコミは、どこも耳を貸してくれない。
藁をもすがる思いで、かすかなつてを頼って県外の地方局の記者に連絡してきたのだ。

この一本の電話をきっかけに片道三時間半、著者の高知通いの日々が始まった。
法廷の場で結審されたとはいえ、不可解な点が多々ある高知「白バイ衝突死」事故。
本事件の闇を徹底的に追った渾身のルポルタージュ!

◎テレビ朝日『報道発 ドキュメンタリ宣言』の放送で大反響!

もくじへ戻る


もう一つの白バイ事故も進行中 --> ここ


きっこの日記 2007年12月3日  警察のデッチアゲを許すな!  
きっこの日記 2007年10月31日  高知の冤罪事件
きっこの日記 2007年10月29日  片岡さんによるこれまでの裁判のこと、事故のバスに乗車してた生徒のお母さまから寄せられたメール
きっこの日記 2007年10月27日  片岡氏による「事故と裁判について」の説明 
きっこの日記 2007年10月22日

★ 「雑草魂」(片岡さん本人のブログ) http://blogs.yahoo.co.jp/zassou1954
★支援者のブログ http://blogs.yahoo.co.jp/littlemonky737

ここも順次アップされている・・・
★ サロン金曜日@高知: 片岡さん 最高裁へ上告!
★ サロン金曜日@高知: 片岡晴彦さんを支援する会 その3 高裁で高校生本人が証言台に立つ予定だった
★ サロン金曜日@高知: 片岡晴彦さんを支援する会 その2 目撃者が3人も証言に立った
★ サロン金曜日@高知: 片岡晴彦さんを支援する会 その1 ねつ造の実態
★ サロン金曜日@高知: 実況見分捏造か 白バイとスクールバス衝突事故 高知県の皆さんへ 生徒さんたちのメッセージ


KSB瀬戸内海放送が映像ニュース・シリーズで報道し続けている・・・・ こちら
 ★ 2007/10/25 高知白バイ衝突死D いよいよ判決…高松高裁の判断は? ・・http://www.ksb.co.jp/newsweb/wmv/series/sr071030.wmv 
 ★ 2007/10/25 高知白バイ衝突死C 真実はどこに…動き出した生徒たち ・・http://www.ksb.co.jp/newsweb/wmv/series/sr071025.wmv 
★ 2007/10/24 高知白バイ衝突死B 鑑定人が迫る ブレーキ痕の“嘘” ・・ http://www.ksb.co.jp/newsweb/wmv/series/sr071024.wmv
★ 2007/10/04 高知白バイ衝突死A 証拠ねつ造…動機はあった?! ・・http://www.ksb.co.jp/newsweb/wmv/series/sr071004.wmv
★ 2007/10/03 高知白バイ衝突死@ 警察が証拠を「ねつ造」? ・・http://www.ksb.co.jp/newsweb/wmv/series/sr071003.wmv

YouTube
C 高知白バイ衝突死C 真実はどこに…動き出した生徒たち
B 高知白バイ衝突死B 鑑定人が迫る ブレーキ痕の“嘘”
A 2007/10/04 高知白バイ衝突死A 証拠ねつ造…動機はあった?!
@ 2007/10/03 高知白バイ衝突死@ 警察が証拠を「ねつ造」?

ニコニコ
C 高知白バイ衝突死C 真実はどこに…動き出した生徒たち
B 高知白バイ衝突死B 鑑定人が迫る ブレーキ痕の“嘘”
A 2007/10/04 高知白バイ衝突死A 証拠ねつ造…動機はあった?!
@ 2007/10/03 高知白バイ衝突死@ 警察が証拠を「ねつ造」?


その他のテレビ報道:
■ YouTube 「高知白バイ死亡事故 証拠捏造疑惑が浮上」 1/2 --> http://jp.youtube.com/watch?v=cHAC5-Qi-Ns
■ YouTube 「高知白バイ死亡事故 証拠捏造疑惑が浮上」 2/2 --> http://jp.youtube.com/watch?v=DCZAXCKoi1g
■ 10月29日夕方テレビ朝日のスーパーJチャンネル --> 「らくちんランプ」さん  必見!! 



inserted by FC2 system