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著者:山下洋平氏 単行本: 256ページ 出版社: ソフトバンククリエイティブ (2009/11/16) ISBN-10: 4797353899 ISBN-13: 978-4797353891 発売日: 2009/11/16 アマゾン担当者が一足先に読んでくれて、気に入ってくれた。 そして、発売前にもかかわらず「話題の新刊ノンフィクション」としてカテゴリの最上段に据えてくれて、各書籍とリンクして紹介されるように異例の販促体制をとってくれた。--> こちら 話題の新刊ノンフィクション あなたはどう判断する? バスは止まっていたのか、動いていたのか? バスに白バイが追突し白バイ隊員は死亡、そしてバス運転手は逮捕された── しかし、バスの乗客は「バスは止まっていた」と証言、一方警察は「バスは動いていた」と主張。どちらが事実なのか? 運転手は無実ではないのか? 警察は事件を捏造したのか? 謎の多い事件の闇に鋭く迫ったルポルタージュ 『あの時、バスは止まっていた』。 これを読んだあなたの意見が事件の謎を明かす一歩となるかもしれない。 |
内容紹介 ◎ジャーナリスト 大谷昭宏氏推薦 白バイは“黒バイ”か 地方局記者が執念で迫る 「これです」 被告の支援者が数枚の写真を取り出した。 路面には黒々とした二本の筋。 裁判で有罪の決め手となった、スクールバスの「ブレーキ痕」だ。 「このブレーキ痕は、警察が捏造した疑いがあります。これは冤罪ではありません。警察組織の犯罪です」 ――二〇〇六年三月三日午後二時半頃、高知県旧春野町(現高知市)の国道五六号で、高知県警の白バイと遠足中のスクールバスが衝突し、白バイ隊員(二十六)が死亡。 バスの運転手、片岡晴彦さん(五十二)は現行犯逮捕された。 同年十二月には業務上過失致死罪で起訴され、翌二〇〇七年六月には禁固一年四カ月の実刑判決が高知地裁で下された。 その後、高松高裁、最高裁と判決は覆らず、二〇〇八年十月、片岡さんは獄中の人となった。 香川県と岡山県を放送エリアとする地方テレビ局「KSB瀬戸内海放送」。 同局の報道記者である著者のもとに突然、見知らぬ男性から電話が掛かってきた。 男性は、「この裁判は作られたものだ」と訴えた。 事件が発生した高知県のマスコミは、どこも耳を貸してくれない。 藁をもすがる思いで、かすかなつてを頼って県外の地方局の記者に連絡してきたのだ。 この一本の電話をきっかけに片道三時間半、著者の高知通いの日々が始まった。 法廷の場で結審されたとはいえ、不可解な点が多々ある高知「白バイ衝突死」事故。 本事件の闇を徹底的に追った渾身のルポルタージュ! ◎テレビ朝日『報道発 ドキュメンタリ宣言』の放送で大反響! |
スクリーンショット | キャプション ナレーション:青色 証言:赤色 | |
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1 | きのうに引き続き、 高知県で起きました白バイの衝突死事故をめぐる裁判についてお伝えします。 きのうは一審の高知地裁判決の決め手となりました、 ブレーキ痕の写真が警察によりますねつ造の可能性があるとお伝えしました。 取材を進めるうちに、このねつ造の動機につながるかもしれない、 ある通達文の存在が明らかになりました。 そして、きょう、高松高裁で始まった控訴審は意外な展開になりました。 KSB・高知白バイ衝突死A 証拠ねつ造・・・動機はあった?! |
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2 | もうとにかく真実をわかってもらいたいだけです。 不安はもう、ぜんぜんありません。 もう、しんじて、真実のみです。真実は一つですから。 業務上過失致死で公判中 片岡晴彦 元運転手(53) |
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3 | 去年3月高知県春野町でおきたスクールバスと白バイの衝突時事故をめぐるものです。 遠足の中学生を乗せたスクールバスはレストランの駐車場からでて右折しようとしたところ直進していた白バイとぶつかり、 当時26歳の白バイ隊員が死亡しました。 事故があった国道 高知・春野町 去年3月 |
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4 | 死亡 高知県警交通機動隊の巡査長(当時26) |
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5 | 元運転手は業務上過失致死の罪で起訴されましたが、 止まっていたバスに白バイが突っ込んできたと、無罪を主張しました。 |
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6 | しかし、一審の高知地裁は、実況見分調書にあったブレーキ痕の写真からバスは動いていたと認定、禁固1年4ヶ月の実刑判決をいいわたしました。 高知地裁 「ブレーキ痕」の写真からバスは動いていたと認定 ⇒禁固1年4ヶ月の実刑判決 |
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7 | けど、こういう状態でスリップ痕がつくということは絶対あり得ないと思ってます 自分の目の前で起きたことです、自分の目を信用します。 仁淀川中学 品原信介校長 スリップ痕がつくなんてことは絶対あり得ないと思ってます |
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8 | 自分の目の前で起きたことです。自分の目を信用します。 | |
9 | 事故を目撃した仁淀川中学の品原信介校長です。 遠足を引率してスクールバスとは別の乗用車で移動していました。 事故のとき、品原校長はスクールバスのすぐ後ろで、車が途切れるのを待っていました。 |
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12 | 物体が、物体がこう来まして、 | |
13 | ここで急カーブをして | |
14 | ここで当たった。 モロに当たった。 バスは止まってました。 で、私の目の前で見ました。 |
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15 | 私はそいで車をいっかい駐車場へ入れて、 それから |
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17 | ここへ走っていきます。 そのときに初めて、 「あっ、白バイだったんだ」ということが初めて分かりました。 |
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18 | 品原校長によると、白バイの速度は100kmを越えていました。 品原校長 白バイの速度は時速100km越 |
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20 | 校長は一審の弁護人側の証人として証言台に立ちましたが、 判決では白バイの速度は検察の主張どおり 時速60キロ程度だと認定されました。 |
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21 | 証言よりも動かぬ証拠 決め手になった左1.2メートル、右1メートルのブレーキ痕について 弁護側は付くはずがない痕跡で、警察のねつ造だと主張しています。 実況見分調書の写真 |
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24 | 弁護側 「ブレーキ痕はつくはずがなく警察のねつ造」 |
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25 | 山下洋平 いくら身内の事故とはいえ、警察による証拠のねつ造はにわかには信じられません。 動機について取材を進めるうちに、警察庁が出した ある通達文にぶち当たりました。 |